体型は人それぞれで、洋服と同じように似合う着物があります。
背の高い人と背の低い人では似合う着物が少し違います。
また、スリムな人とぽっちゃりめの人でも映える柄が違うことがあります。
体型に合わせて、どんな着物を着たらより魅力的に見えるかまとめてみました。
背の高い方
背の高さを生かす
細かい柄よりも大きな柄の着物を選ぶと、帯から下はキャンパスに絵を描いたように柄がはっきりと出てとても良く映えます。
繊細な柄を選ばれる場合は、大胆な柄の帯を選んでください。
カラーは、はっきりとした濃い目が似合います。
着付けのポイント
衿はゆったりと合わせて、帯は少し広めにしてタレは長めに出すとバランスが良くなります。
振袖の帯は、大きめな立矢結びがおすすめです。
左上の羽にボリュームを出して斜めに右下の羽も作りますが、羽を重ねるとさらに豪華で華やかです。
女優の長澤まさみさんは168cmです。
小柄な背の低い方
細かい柄を選ぶ
細かい柄や遠くからは無地のように見える柄の着物が似合います。
大きな柄は、見えなくなることが多いですが、柄の配置などデザインによっても違います。
大柄な着物を好まれる場合は、色々な着物を羽織って試してみるのをおすすめします。
また、鮮やかな色目がおすすめです。
帯を選ぶときは、同系色にすると背を高く見せる効果があります。
背の低い人は可愛らしい印象があるので、肌の色が白い場合は淡い色を合わせてみてもしっくりします。
着付けのポイント
衿は深めに合わせて、おはしょりは短めにしてください。
帯を高めの位置に巻き幅を狭くするとすらりと背が高く見えます。
さらに後姿はお太鼓を小さくタレを短めにするとバランスが良くなります。
振袖の帯は、可愛い文庫結びがおすすめで、左右の羽を下に垂らし、後ろ姿をすっきりと見せます。
女優の橋本 環奈さん身長151cmです。
スリム体系な方
暖色系でふっくら見せる
パステルカラーのような明るい色や、赤やオレンジなどの暖色系はふっくらとした印象を与えます。
ボリュームの出る絞りの着物が似合います。
けれど、スリムな体型を生かす着こなしも魅力的です。
シンプルな着物で粋に装えるような縞模様もおすすめします。
ただし、全体が地味にならないようにインパクトのある帯を合わせてみましょう。
着付けのポイント
スリムな人は補正をしっかりしないと丸みがない分、着物にシワが出ることがあるので注意してください。
特にウエストの補正はタオルを巻くことで帯が食い込んだり着崩れを防ぎます。
衿合わせは深めに、帯揚げはふっくらとさせます。
振袖の帯は、ふくら雀などのお太鼓系でボリュームを出すのをおすすめします。
ただし、肩のラインからはみ出さないように注意しましょう。
ぽっちゃり体系な方
縦に流れのある大きい柄
小さい柄よりも大きめな柄は、縦のラインを強調してすっきりとします。
濃い目のカラーを選ぶと引き締め効果があるので、帯は補色(反対色)として色に濃淡をつけるときれいな着こなしになります。
着付けのポイント
バストが大きい人が多いですが、帯に胸が乗るとすっきりと見えないばかりか、胸元の着崩れの原因にもなります。
和装ブラジャーを着用するか、伊達締めや布でバストを抑えましょう。
襟元は浅めにゆったりと合わせ半襟は多めに出し、衣紋は大きめに抜くと首を細く見せる効果があります。
帯幅は少し広めにして、腰から下が強調されないように帯は低めに締めタレは多めに出します。帯揚げはあまり出さないですっきりとさせて、着物の下前を少し上げて裾つぼまりに着ます。
振袖の帯は、低めの文庫系にして羽がヒップラインにかかるようにすると下半身が目立ちません。
まとめ
体型だけではなく、顔立ちや肌の色によっても似合う着物は人それぞれです。
「似合わない」と決めつけず色んな着物を羽織って見ましょう。
帯や小物の合わせ方によってもイメージは変わります。
新しい自分を発見できるチャンスかも知れませんよ。