ここ最近、和婚を支持する人が増えています。
それだけに、和装の伝統を大切にする心とともに、「自分らしくコーディネートする」傾向も強まっています。
最近の花嫁さんでは、「まとめ髪へ花のヘットドレスをつけて、白無垢を着る」コーディネートが注目を集めましたね。
ぜひ出席者も、花嫁さんの引き立て役という立場を守りながらも、現代の女性らしい個性を発揮したいものです。
花嫁さんがセンスある方ならなおさらですね。
幸せな結婚になると言い伝えられているジューンブライドへ出席するのであれば、花嫁さんも含めみんながどこかワクワクするような素敵な着物コーディネートで出席したいですね。
出席者となった時の着物選びの基本
必ず知っておきたいのは、ブライダル出席のための着物選びの基本です。
それは「あなたと新郎新婦との関係」と、「あなたの年齢や雰囲気、既婚・未婚」によって決まってきます。
典型的な例をご紹介してみましょう。
以降はすべて花嫁が和装の場合とします。
※その地域や家庭・親族で独自のルールを決めている場合もありますので、詳しい方に早めに選択範囲を確認しておくのも大切です。
あなたが新郎新婦の(義)姉妹であって、未婚なら
振袖
30代位までは花嫁を引き立てながら、和婚に彩りを添える装いで。
訪問着に飾り結びの帯
40代に入り振袖はちょっと…と感じる年齢だったら、格調高い訪問着に華やかな飾り結びも良いでしょう。
訪問着はゲストの着物ですが、今はかなり自由に選べるようになってきました。
色留袖
既婚向けですが、最近は40代以降の未婚女性も着ています。
姉の立場なら、若い年齢でも着ることがあります。
あなたが新郎新婦の(義)姉妹であって、既婚なら
黒留袖
既婚者の基本は黒留袖です。
※地域やその家系により、黒留袖は新郎新婦の両親と仲人だけの場合や、既婚女性はすべて黒の留袖とする場合もあります。
色留袖
若い既婚者であったり、自由に着物を選べたり華やかさが欲しい場合など。
格調高い模様で。
あなたが新郎新婦の友人なら
振袖か訪問着
花嫁を引き立てながらも彩りを添える装いが喜ばれます。
一つ紋付きの色無地に飾り結び
華やかな帯結びで。
格調高い付け下げ
年齢不問です。
6月は単(ひとえ)ですが、ブライダルでは袷(あわせ)OKの場合も
会場はよく空調が効いていて、しかも着重ねる花嫁や、上着を着る男性に合わせての温度設定になっていることがほとんど。
そのため、最近の6月のブライダルでは袷でも通例となっています。
礼装なので、重厚に見える袷が良いと言う考えもあります。
単か袷にするかどうかは、新郎新婦やご親族、出席者に合わせる配慮も必要となります。
アドバイスや意見を聞ける方をみつけてよく相談してみましょう。
初夏らしい色柄の着物とは
ジューンブライドへの出席は、袷(あわせ)でも単(ひとえ)でも、クールな色調や淡色のものがおすすめです。
模様は、古典柄の場合なら「見て涼やかな雰囲気」がするものを選びましょう。
冬向けの柄(雪のかぶった松、若松、大きな梅の花の模様など)は選ばないようにします。
さわやかな模様の例
波模様‥‥「永遠に続く」という縁起の良い模様でもあります。
水鳥‥‥仲むつまじいオシドリが二羽並んでいるデザインなどで。
波打ち際の模様‥‥例えば浜辺に松林の模様なら、涼しい風が吹いてきそう。
青海波(せいかいは)‥‥古典的で格調の高い模様の一つ。
花嫁さんの和装とかぶらないようにするのは最も大切なことですね。
どんなに素敵な着物でも、花嫁さんが選びそうな色柄かもと思ったら避けておきます。
さわやかな着物コーディネート
例えば袷で出席する場合、着物の生地は、重厚ながらも重苦しくない、やや薄手のもが良いでしょう。
合わせる帯や小物は、6月中旬以降なら夏物にすると、さわやかです。
また模様は、図案や色にもよりますが、見た目にも重みの出る刺繍は少なめのものがジューンブライドにあいます。
着物の個性的な着こなしアイデア
二次会や、自由な雰囲気の和の結婚式なら、今人気の着こなしで出席するのも素敵です。
ジューンブライドなら、6月に咲くバラ模様の振袖や、白ユリが描かれたモダンな訪問着などもいいのでは?
レトロな色柄の振袖や訪問着が入手できたら、個性的なセンスで、ジューンブライドを盛り上げられそう。
合わせる伊達襟や帯揚げ、髪飾りなどの小物に、洋風のレースを利用すると涼しげですね。
かわいい刺繍の半襟もコーディネートしてみたいものの一つ。
こうして花嫁さんを祝うために、着こなしや着物をあれこれ選んだりした気持ちは、きっと必ず伝わるはずです。