着物が映えるところへ行きたい方へ

今までに着物には格があり、その場所にあった格の着物を着ていきましょうとお話をしてきました。

そろそろ実践として、着物でいろいろなシーンにお出かけしたいと思った方も多いのではないでしょうか?
今回は着物が似合う場所として「相撲観戦」する時の着物についてお話します。

出張着付 相撲観戦 着物 和装day

着物が似合うシーン「相撲観戦」

あなたは相撲観戦をしたことがありますか?

日本の国技である「相撲」は、現在、

一月場所(東京国技館)
三月場所(大阪府立体育会館)
五月場所(東京国技館)
七月場所(愛知県体育館)
九月場所(東京国技館)
十一月場所(福岡国際センター)

と年に六場所あります。

テレビで大相撲を観戦してみると、和装姿の美しい女性が多いのも目立ちます。
土俵入りする力士のすぐ近くにいる着物姿の女性を見ると「粋」で、とても素敵ですよね。

日本相撲協会主催の和装Day

実は日本相撲協会が主催している「和装Day」という特別な日があるのをご存知ですか?

相撲をぜひ和装で観戦してくださいというものです。

和装して来場した人には、特別な「巾着」などその日にしか手に入らないグッズ(非売品)がもらえたり、行司さんとの写真撮影など、相撲観戦以外の「特典」つきなのです。

着付に自信の無い方には「着物レンタル&着付」の手ぶらで相撲観戦プランというチケット付きのプランもあります。

てぶらのプランでは、着物の「格」も選ぶことができます。
正装プランやカジュアル着物が選択できますよ。
その他、オプションで和装にあるヘアセット、羽織や袴、バッグなどいろいろあります。

なお「和装Day」のドレスコードは、「着物」「浴衣」「作務衣・甚平」となっていますので、要チェックですね。

相撲観戦の時におすすめの着物とは?

着物をレンタルすれば、「どの着物を着ていけばいいのか」と悩まずに楽かもしれません。
でもせっかくの機会ですから、ぜひ自分の着物で観戦してみましょう。

では、相撲観戦時には、どれくらいの格の着物を着ればいいのでしょうか?

レンタルには「正装」もありましたが、本当にフォーマル着物=正装がおすすめなのでしょうか?

実は観戦する席は、「升席」といわれる四人掛けの座布団の席と後方の椅子席になります。

升席では、正座が基本ですから、シワになりにくいものがおすすめ。
もし砂被りの前方升席(テレビなどにも映る席ですね)の場合、力士や土俵の砂などが飛んできます。
テレビにも映るかもしれないからと「訪問着」や「付け下げ」などでは、正直ちょっとフォーマルすぎる印象があります。

なのでよりカジュアルな「小紋」や「紬」、「浴衣」での相撲観戦が、ちょうどいい「格」としておすすめします。

おすすめの着物コーディネート

それではおすすめの着物について、それぞれご説明します。

小紋

気軽な街着として、季節に応じた柄あわせを楽しんでみましょう。

中でも江戸小紋は、細かい柄が特徴なので、より色無地に近いシックで上品な装いになりますよ。
帯は名古屋帯で少し派手な色合いのものではOK。
きりりと結んで「粋」に。

ラフな織りで、シワにならず通気性のいい紬。

色合いも様々あるので、おしゃれ着として着こなしてみてはいかがでしょう。
結城紬や大島紬では、ちょっと色が渋めで地味に感じる方は、帯や小物を少し派手目の色でまとめてみてはいかがでしょう。

浴衣

夏場所ならば浴衣で観戦がおすすめです。
メインの取り組みは午後なので、さらりと涼しげな浴衣は、夏ならではのおすすめ着物。
カラフルな半幅帯でいろいろな締め方を楽しんでみるのもおすすめですよ。

まとめ

相撲は、呼び出し、行司など様々な方が和装している場ですね。

できればその場にあった「格」の着物で悪目立ちしない「粋」な和装を心がけて楽しんでみましょう。
言い忘れましたが、運よく升席が予約できた方は「正座椅子」をこっそり持っていくことをおすすめします。