卒業式で日本伝統である着物の「袴」を着られることが定着しつつありますね。
大学、専門学校の卒業式では、ほとんどの卒業生が袴を着ますよね。
そして、一部地域では、小学生、園生も卒業式に袴を着るところもあります。
岐阜県の可児市、多治見市、美濃加茂市、土岐市周辺では小学生や園生が袴を着ることはほぼないようですが…。
最近では、ネットでも袴レンタルを安く借りれるところが増えています。
「卒業式用の服を新調するよりも、袴をレンタルした方が安い」場合もあるようで、さらに一部地域では、大学生や専門学生だけでなく、学校の先生、園生、小学生も袴を着られる方も増えているそうです。
袴のレンタルをする際に気を付けたいことをお伝え致します。
袴を着るために必要な道具は何?確認すべき事項
着物なら馴染みはあるけど…袴って卒業式に着るぐらいで、なかなか馴染みがないものなので必要なものがわからないって方も多いと思います。
最近では、成人式の振袖をレンタルする際に卒業式の袴も一緒にレンタルを進められることが増えているようです。
対面であれば、「何が含まれているのか?」「自分で用意が必要なものはあるのか?」などわからないことはその際に確認出来るから安心ですね。
ですが、一式レンタルしようと思うと…ネットでの袴レンタルがお得なところが多くあります。
お安くレンタル出来るけど、実際に見て聞いて確認できないから…と不安か方も見えますよね。
「何が必要なのか?」を知っていれば安心して袴をレンタル出来ますね。
袴を着るのに必要なもの
着物 | 袴 | 長襦袢 | 肌着 | 足袋 | 半幅帯 |
草履orブーツ | 巾着 | 衿芯 | 腰紐5本 | 伊達締め2本 | 帯板 |
補正タオル3~5枚 | コーリンベルト | (重ね衿) |
腰紐
腰紐は着物と襦袢が「通常の着物なのか?袴用の着物なのか?」によって、必要な本数が変わってきます。
・腰紐5本→着物と襦袢が、通常の着物として着れるタイプのもの(丈が長い)
・腰紐4本→着物と襦袢が、袴用の着物で丈がひざ丈ぐらいになる長さのもの
注意頂きたいのが、袴用の着物で丈が短いものでも身長が低い方は足首までの長さになることも。
その場合、着物の丈を短くあげないといけないので、身長が低い方は腰紐が5本あるとよいと思います。
足袋
草履であれば足袋は必須ですが、ブーツを履く方は靴下でもOKです。
ブーツを履かれる方で、寒いからとタイツを着用しているかたもいます。
また、足袋は白と汚れやすいです。
卒業式当日の天気が雨だったら、泥はねなどですぐ汚れてしまうので歩く際には注意しましょう。
車で行かれるなら、車から降りるギリギリまで靴を履いておくのもアリかもしれません。
重ね衿
振袖や訪問着を着る際に、重ね衿をつけられますね。
袴にもつけると、襟元がより華やかになります。
最近の袴用の着物には、比翼形式ですでに着物についているものが多くあります。
ついていない場合には、重ね衿があるとより素敵になります。
補正用タオル
補正用のタオルまでセットになっている袴レンタル屋さんは、ほぼありません。
ご自身で準備しなければならないものになります。
ご家庭であるもので十分ですが、なるべく薄手のタオルを準備しておくと補正しやすいです。
レンタル品を汚してしまった場合は?
卒業式で袴を着たら、友人や家族と食事に行ったり、お写真を撮ったりと、着ている時間が長ければ…気を付けていても、汚す可能性はゼロではありません。
その場合、レンタル品とは別にクリーニング代が必要となるのか?含まれているのか?を確認しておきましょう。
ちょっとの汚れだからと、ご自身で石鹸やお水で洗わないように‼
最近では、ポリエステルのものが増えていますが、正絹、交織(ポリエステルと絹の混じったもの)など生地も様々です。
絹糸が使ってあるものは、濡らしてしまうと縮んでしまうので注意しましょう。
袴の長さの確認、素足が見えないように気を付けよう
袴のサイズを選ぶ際には、S/M/L/LLサイズ表記がほとんどで、目安身長にあわせてサイズを選ぶ方法の案内がほとんどですが…身長でサイズを選ぶのはあまりオススメしません。
袴のサイズごとの目安身長
SS | S | M | L | LL | |
適応身長 | 140~145cm | 145~153cm | 153~160cm | 160~170cm | 170~175cm |
袴丈 | 83cm | 87cm | 91cm | 95cm | 99cm |
※メーカーによって適応身長の誤差があります。
適応身長を参考に選ぶと失敗する可能性大
適応身長で選ぶとなぜ失敗するかわかりますか⁇
それは、袴を結ぶ位置からくるぶしまでの長さがそれぞれ違うからです。
身長が同じでも、胸下あたりからくるぶしまでの長さって人それぞれですよね。
なので、160cmの方でもLサイズの方もいますし、LLサイズになる方もいます。
また、体型にもよっても変わってくるので袴を選ぶ際にはサイズを測りましょう。
袴のサイズの測り方
「アンダーバストから5cm下」から「くるぶし」までの長さが、袴丈になります。
注意が必要なのが、ぽっちゃりちゃんです。
どのぐらいのぽっちゃりちゃんかと言われるの難しいところですが…。
例えば、同じ身長の通常体型の子とぽっちゃりの子が、フリーサイズの洋服を着たとします。
そうすると、ぽっちゃりちゃんの方が若干丈が短くなるという経験はありませんか⁇
着物も同様に横に縦にぽっちゃりしている部分に布がとられます。
「その分、短くなってしまった」ということがあります。
そうすると袴のサイズを、ワンサイズ上の方がよいということもあります。
草履とブーツで袴の長さが変わります
草履とブーツで袴の長さが少し変わります。
・草履→「アンダーバストから5cm下」から「くるぶし」
・ブーツ→「アンダーバストから5cm下」から「ブーツを見せたい長さ」
ブーツの場合、ご自身のブーツの長さ、見せたい長さによって変わってきます。
袴をレンタルする際には、草履にするか?ブーツにするか?を決めておくことをオススメします。
どうしても、「当日まで迷う」と言う方は草履にあわせてレンタルをしておきましょう。
(最悪、前紐を折るなどすれば短くすることが可能なので)