結婚前に両家の間で執り行われる、顔合わせの食事会はどんな装いでいけば正解なのか?
・・・難しいですよね。
会ったことのある相手の方のご両親だったとしても、格式ばった場所でいつもとは違う装いで挨拶するのってやっぱり緊張してしまうもの。

少しでも良く見られたい、間違いがないようにしたいというのがやっぱりみなさんが思うところですね。

今回は、日本伝統である「お着物で顔合わせの食事会をしたい」「着物を着ようか悩み中」という方のお悩みを解決していきたいと思います。

顔合わせの食事会で振袖を着たいけど派手すぎない?

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最近では「結納」を行う方が減り、少し格式を軽くした「顔合わせの食事会」が多くなりましたね。

「結納って何?」と思われる方も多くなってきています。

テレビドラマなどでよくあるように、ご本人はもちろん両家のお母様も着物を着て挨拶しているシーンをたまにみかけますよね。
あのシーンがいわゆる「結納」と言われるイメージに近いと思います。

両家の顔合わせの食事会では、結納より格式が少しカジュアルなので「振袖を着て行ったら浮いてしまわないか心配」「食事会で私だけ振袖を着ても大丈夫?」などと振袖を着るのをやめてしまう方も少なくありません。
ですが、振袖は日本伝統の未婚女性の第一礼装になります‼
どんな素敵なワンピースを着て行っても、第一礼装である振袖にはかないません。
おめでたい席に一番ぴったりの装いとなるので、安心して振袖を着て行ってくださいね♪

また、振袖を着て行くと彼はもちろんのこと相手方のご両親も喜んでくれることが多いとか。
なかなか着物姿って見る機会がないので、ご自身、彼、ご両親も嬉しい機会ですよね。

そして、振袖は未婚女性だけが着れる着物となります。
結婚前の最後に振袖を着られる良い機会ですね。

その場がとても華やかになる振袖で、さらに素敵な顔合わせの食事会となるようにいくつか気を付けたい点もお伝えします。

華やかな振袖にあった格式ある会場選び

顔合わせ 振袖 会場選び

振袖は、遠くでも目をひくほどの華やかさを持ち合わせている素敵な装いです。
歩いていると通りすがりの方が目で追ってしまったり、結婚式の集合写真では振袖姿があるかないかで写真の華やかさもグッと変わるほど。

そんな華やかな振袖を着るなら、振袖姿が様になる会場選びをしましょう♪

和装なので、料亭、ホテル、結婚式場のレストランなど格式高い会場が良いですね。
「堅苦しくしたくない」とカジュアルなレストランなどを選んで、振袖が浮いてしまう・・・なんて悲しいことがないようにしたいですね。

「着物だからと和食でないといけない」という決まりもありません。
ただ、「着物は汚してはいけない、汚したくない」という方がほとんどだと思います。
普段から使い慣れた箸で食べる和食が、食べやすく汚しにくいかも?

ご本人やご両親の両家の格をあわせよう

「顔合わせの食事会に振袖を着て行く」なら、彼、両家のご両親も格を合わせた装いにした方が良いですね。

●男性(彼、父親)

お嫁さんとなる方が振袖を着るのであれば、ブラックスーツがオススメです。
振袖は未婚女性の第一礼装となるので、洋装でもOKですがフォーマル度が高いブラックスーツもしくはダークスーツが良いですね。

また、ネクタイもお祝いごとなので淡い明るい色がオススメです。

和装の場合、男性の第一礼装となる5つ紋の羽織袴となります。

●女性(母親)

洋装であれば、ワンピースにジャケットスタイルがオススメです。
お祝いごとなので、暗い色になりすぎないように明るい雰囲気のコーディネートが良いですね。
暗い色のワンピースしかないのであれば、ジャケットは明るくするなどサシ色で華やかにしましょう。

和装の場合、女性は男性と比べて着物の種類がたくさんあるので「どの着物が良いのか?」が難しいところ。
結納であれば、母親は既婚女性の第一礼装である黒留袖となります。
ですが、顔合わせの食事会ですので第一礼装の留袖~準礼装の訪問着、色無地もOKだと思います。
ただ、両家の格をあわせるのが大事なので、和装にするのであれば「どの格の着物を持っているのか?から、格をあわせた着物はどれなのか?」を相談して決めましょう。

 

個人的な意見にはなりますが・・・
着物全盛期の時代とは違い母親世代ですら「花嫁道具として着物を一式揃える」という方は多くはないと思います。
留袖、訪問着、色無地、付下げなどどんなシチュエーションでも対応できるよう、全種類の着物をお持ちの方ばかりであれば、「格をあわせる」って簡単なことだったと思います。
ですが、そんな方ばかりではありませんよね。

留袖には留袖、訪問着には訪問着と合わせたくても、持っていなくて着物の格が合わせれない、という場合もあると思います。
着物を持っている、着るという方が少ない現在、そんな昔の着物のルールに囚われすぎるのもどうかな?と少し思うところもあります。

「この着物しかないから格が違ってもこれで良い」という方に対して、「格が違うからおかしいわ!」というアドバイス?をされる方もいると思いますが・・・
(一時期、着物警察なんて言葉が流行りましたよね(苦))
自分としては、昔と今では着物の認識、価値、ルールが変わってきているなと感じているので、本人がよければそれで良いと自分は思います。

花嫁道具に着物を一式揃える時代では無くなっているので、昔からのルールに沿っていくのは限界があるかな?と。
難しいところではありますが・・・日本伝統衣装である着物なので、正しいルールを抑えつつ柔軟にお伝えして対応していきたいと思ってます。

ただ、どういった場合でも「当日まで知らなかった」なんてことがないように、両家で相談しあいましょう。

●兄弟姉妹

兄弟姉妹も参加する場合には、主役たちより控えめな装いにしましょう。

振袖が素敵!といっても季節を考えて

せっかくの顔合わせの食事会、振袖を着る最後の機会、と着たいと思っても・・・暑~い夏に着物を着るのはとっても大変。
着物にも洋服と同じように衣替えがあり、6月~9月は夏用の単衣や絽、紗、麻の薄物と行った種類があります。

成人式に着られた振袖は、冬に寒くないよう裏地がついて仕立てられています。
1月の成人式に振袖を着て「すごく寒かった」思い出となっている方は少ないと思います。
肌着、補正、襦袢、着物、帯とたくさんの物を身に着けるので、寒い冬に着た振袖もそれほど寒くなかったと思います。

その「成人式に着た振袖を着たい」と暑い時期に着ることになっても、身に着けるものは基本的には変わりません。
それでも振袖を着たいという方は、「暑い!!」ことをご了承のうえ、体調には十分に気を付けて振袖を着て下さいね。

食事会の会場は、夏は涼しく快適に過ごせるように冷暖房完備がしっかりと行われています。
振袖を着る際には、ご自宅から着て行くと移動などが暑かったりと大変なので、出来るだけ食事会の会場で着物の支度が出来るところを選ぶと安心ですね。
ご自宅から着て行く際も、冷房で涼しくした車で移動しましょう。

着付けやヘアーセットの早めに予約しよう

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結婚式場のレストラン、ホテルなどであればそこの会場で着付けとヘアーセットをお願いすることも可能ですね。
ですが、意外と料金が高かったりして予算がかさんでしまうことも。

地元の美容院、知り合い、出張着付けなど少しでも安いところで探そうと思うと早めに予約する方が確実ですよね。
また、着物に必要な道具の準備なども慣れなくて大変なので、早めに準備しておくにこしたことはないですね。

そして、予約する際には「事前にどのぐらいの時間がかかるのか?」を確認して時間に余裕を持って少し早めの時間に予約しましょう。

まとめ

顔合わせの食事会に振袖を着て行くって、とても素敵なことですよね。
彼やご両親ともに喜ばれますし、そしてご自身も身が引き締まる思いで顔合わせの食事会に臨めます。

振袖をお持ちであれば、せっかくの最後の振袖を着る機会です。
悩まれている方は、難しく考えすぎずにぜひ検討してみて下さいね♪